949人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
「助ける筋合い無いでしょ。まったく、ホント無理だからね。」
航は恨めしそうに私を睨む。
今度は逆ギレ？
「な～んちゃって。嘘だよ。」
さっきまでの顔が嘘の様に今は笑っている。
「あ～面白かった。美晴さん、ごめんなさい。
試してました。
ボクを利用する人間かどーかを。」
呆気に取られる私を尻目に美味しそうにお酒を呑みだす航。
「どーゆー事？」
若干怒り混じりの声になる。
「ごめんなさい。ボク、ホントに女性の知り合いいなくって。
美晴さんなら良い友達になってくれる気がしたんだけど、今まで色々イヤな目に合ってるから、つい試しちゃった。」
最初のコメントを投稿しよう！