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「まだ仕事中なの?こんなトコにいていいの?」
そんな事を言いながら私は、賞味期間ギリギリのチーズに少しショックを受けつつ味の心配をした。
「美晴さん、ホントは心配してないでしょ。
ボクの仕事を気にしなかったり、聞いてこないのは美晴さんくらいだよ。」
航は面白そうに私を見ていた。
「聞いて欲しいなら、聞くけど?」
ビールを口にしながら航を見返した。
「ま、良いけど。さぁ、お腹一杯になったから、帰るね。」
航はテーブル上の食料をキレイに平らげていた。
「あ、また来るよ。ボクもとうとうパパかぁ。」
笑いながら冗談を言ってはいるけど、瞳には何とも言えない色がみえた。
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