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「イイじゃん。皆頑張ったね。この線で良いと思うよ。」
三人に労いと喝を入れ会社を出れば、すでに22時を回っていた。
携帯をみれば、高尾幸からの着信の間に航の文字が。
気付けば発信ボタンを押していた。
『トゥルルル…トゥルルル…』
3コール待たずに声が聞こえた。
『美晴さん?まだ仕事?』
「今、会社出たトコ。」
『じゃ、もう帰れる?』
弾むような航の声。
「ううん、今日は帰れない。これから仕事だから。」
『そっかぁ。大変だね。じゃ、またかけるね。』
航の声が愛しいと感じてしまった。
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