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「今日はこのまま帰ります。」 玄関に入ってスグの言葉に、高尾幸は目を丸くした。 「なんだよ!だったら何で来たんだよ。」 高尾幸は憤慨していた。 マンション入口での事を話した。 「だから、今日は帰ります。また明日って事で。」 高尾幸も芸能人だ。 パパラッチの存在を無視出来ない。 私はそのまま部屋を出て自宅へと向かった。 翌日の撮影にも、社長と安めの女王が来ていて、私たちを悩ませた。 それに、高尾幸のマンション下で会ったパパラッチがスタジオ前に張り込んでいる。 『気にしない』と言う高尾幸を騙せ、今日も高尾幸宅へ行くのを辞めた。 何がそうさせているのだろう。 パパラッチのお陰で、撮影期間中、静かにする事を余儀なくされ、明日はWebCMの撮影となってしまった。
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