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「今日はいいだろ?」
スタジオでの撮影を終えたばかりの高尾幸が目の前にいる。
「美晴も一緒に泊まればいい。」
明日の撮影はロケが入っている為、早朝出発になっていた。
郊外の森がロケ地。
「じゃ、夜部屋に行きますね。」
高尾幸を控え室に残し、部長の元に行った。
「お疲れ様です。」
部長とプロデューサーはパソコンを見ながら談笑していた。
「お、美晴お疲れ。高尾さんは大丈夫だったか?」
連日の見学にイライラしていたのは、私だけでは無かった。
「アレ明日は来ないですよね。」
すでに『安めの女王』は『アレ』に変わっていた。
苦い顔をした部長だった。
しかし、なんとか社長を言いくるめ、明日の見学は阻止したらしい。
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