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全ての客から無事注文を取り、
オーダー票をまとめたものを
彩加に託す。
彩加が張り切って
視聴覚室から出て行くと、
わたしはほっと息をついた。
これで、家庭科調理室にいる
仲間たちがドリンクを作って
運んで来てくれるまで、
しばらく休憩できる。
「忙しそうだね」
待機所に戻ると、先生が
にっこり笑顔で迎えてくれた。
「おかげさまで…。
彩加の呼び込みが、
効いたみたいです」
「そうらしいね。
大繁盛だって聞いて、
何か手伝おうと思って
来てみたんだけど、
俺の仕事は無いみたいだから、
戻るよ」
「あ、…はい…」
……戻っちゃうんだ。
落ち着いたから、ちょっと
話せるかなって、思ったのに。
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