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「…な、何…」 先生は両手の指先で わたしのネコ耳をつまみ、 くい、と位置を整えた。 「ずれてた」 「…あ…すみません…」 …キスされるかと思った…。 「似合うね」 「…ありがとうございます…」 間近でじっと見つめられ、 思わず俯く。 話しているだけなのに、 暗幕の陰にいると思うと、 なんだかそれだけで 秘密めいているようで、 ドキドキが増す。
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