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「七不思議喫茶でーーーっす。
よろしくおねがいしまーーーっす」
人混みの中、飾りつけを
施された校門の傍で
呼びこみをする、
ウエイトレス姿のトモコ。
後ろから近づいて行くと、
やけに鼻にかかった声が
耳に入って来た。
「映画『学園七不思議』
上映中でーーーす。
美味しいお飲み物も
お出ししてまーーーす」
よく聞くと、声は掠れ、
息も切れ、かなり
疲れきっているのが分かる。
わたしと彩加は
顔を見合わせ、苦笑した。
「トーモコッ。
お疲れさま。交代の時間だよっ」
彩加がポン、と肩を叩くと、
トモコは限界越えの顔で振り向いた。
「…よ、良かったあ、あと5分で
電池切れするところだった…」
膝に手をつき、身体を屈める。
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