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「これ着けてると、宣伝効果 倍増だから。…じゃ、よろしく」 トモコの後姿を見送り、 ふと気付くと、彩加が 目をウルウルさせながら わたしを見つめていた。 「な、なに……」 目力に恐れおののて、 思わずじり、と後退する。 「…萌、…カワイイっ。 ウエイトレス姿に ネコ耳、似合いすぎっ」 「……」 わたしはなんだか 恥ずかしくなって、 ネコ耳カチューシャを 外そうとした。 「ダメっ!!」 外しかけたカチューシャを 彩加が力いっぱい 押しこんだので、尖った 先の部分がじょり、と わたしの頭皮を削る。  ……痛い……。
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