第1話

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白い車体は目と鼻の先。

――このままじゃ、間違いなくぶつかる――!!

ぶつかる恐怖が強すぎて、叫ぶことすら出来ない。

ブレーキをできるだけ強く握る。

お願い…！ぶつからないで…!!
恐い、助けて……!!!!

キキィーーーーーー!!!!

今まで聞いたことのないブレーキ音。

それでも止まれない。

――あ、もう、ダメだ――。

――――そのあとはよく分からない。