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「……おかわり、ください」
すっかり夜も更けたハッピー島……。店仕舞いをした食事処で、僕はお酒を飲んでいた。明日の朝も早いだろうおたまさんは、嫌な顔せず僕のコップにおかわりを注いだ。
……あの後、みちびきちゃんを追って家に行ったのだが……言葉すら、返してはくれなかった。どれだけ呼び掛けても、帰ってくるのは静寂のみ。諦めて去ろうとした僕に届いたのは、すすり泣くみちびきちゃんの声……。
「……いっそ、沈没したいよ……」
「なら、俺様が沈没させてやろうか?」
そう言って現れたのは、ふなきちくんだった。少しばかり嫌な顔をするおたまさんに構わず、ふなきちくんは僕の隣に腰掛ける。
「……お前らしくねぇなぁ、随分暗い顔じゃねぇか。え?」
「……今、ふなきちくんの相手をする余裕がない……」
「へっ、そうかよ……おたまさん、俺様にも一杯」
出されたグラスを手早く受け取ったふなきちくんは、クイッと一気に飲み干した。
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