第一章

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家まであと少しの距離を二人肩を並べて帰る。 いや、笹本さんとは一緒に住んでないけど。 何て言うか……成り行き? 「仕事、した方がいいですよ」 「だからしてるって!いい加減ニート呼ばわりやめてくんねーかな」 「だっていっつも暇そうなんだもん」 こんな夕方に女子高生待ち伏せとか知り合いじゃなかったら通報してる。 それもたまにじゃなくて頻繁だし。 …………ニートだろ。 ちょっとここまで聞いただけなら笹本さんを危ない人認定しそうだが。 一応ちゃんとした知り合い方(?)をしてる。 そして、 私があまり危機感を感じていない最大の理由は。 彼の容姿が王子様的風貌なことと、 彼の持つ高級ブランド品だ。  
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