第1話

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おばさん 『う……なんでこんなことに』 ドラマみたいなセリフを吐く。 私は呆れていた。 目の前に棺桶の中にいる自分の親 40歳の若さだった。 母親は私を産んですぐに蒸発したらしい。 今回死んだのは、父親。 事故だった。 『階段から落ちたなんて、なんてまぬけな死に方…』 そう言い残し、 私はその場を去った。 高校の卒業式が、1ヶ月後にせまっている時に死なれて 少々戸惑ったけれど。 去った者のことを考えても仕方ない 冷酷な人間と思うなら思えばいい 私をこうさせたのは…親なのだから
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