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2ヶ月後。
美来
『社長、この企画書見てもらえますか』
『……ダメ。しょっぱなからたいした企画じゃないことが丸分かりよ』
美来
『わかりました。すぐ下の者に伝えます』
私は 確かに社長になっていた
わずか19歳で。
───────────
ガチャッ
─社長室
『……はぁ』
社長になってからも、相変わらず1人になればため息をつく。
周りはどうか知らないけど、私は慣れない仕事に正直体がキツかった
高校の知り合いともほとんど連絡がとれない。
正真正銘……私はぼっちだった、、。
『……うっ……くっ…』
涙がこみあげてくる。
コンコンッ
『は、はい…』
美来
『社長…大丈夫ですか』
ドアの外から聞こえる
『なんでもないわ…心配は無用よ』
美来
『強がらないでいいんですよ…?なにかあれば…『うるさい!!』
気づけば怒鳴っていた
美来
『奈々美様……………わかりました、失礼しました』
孤独を感じ、美来さえも傷つけ、
自分で自分を追いつめていた
『誰か助けて………(涙)』
私はその場に泣きくずれ、
そのまま眠ってしまった。
─翌朝
ガチャッ
?
『泣いたままねられたのか─…』
奈々美のほほを伝う涙を
そっと指でぬぐう。
─私は夢を見ていた
『お前なんか消えろ』
『役たたず』
『親不孝者』
違う…私は…………
バサッ!
『はっ!』
私は飛び起きた
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