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私はあの日からあの男が怖い
あの目が
あの声がすべて。
ソンヤ
『企画書をおもちいたしましゅた』
『?』
ソンヤ
『ハハッ、まだ完璧に日本語は難しいです(笑)』
『あ、そう』
動揺しっぱなしで
1日仕事が終わる頃にはくたくたで。
『あー終わった』
ソンヤ
『お疲れ様です』
コーヒーをデスクに置かれた。
『ありがとう』
ソンヤ
『社長は…ちゃんとお礼も言える方で素敵です』
『ほめたって私はあなたを認めてないし…』
美来は私の味方だったのに、自分で追い払ったのよね
だから私は1人
『はぁ………』
ソンヤ
『美来さんのことですか』
『なんでわかるの』
ソンヤ
『そりゃあ、社長のことならなんでも』
『なんでもってあなた……』
ソンヤ
『本当はさみしがりやなのに、素直に甘えられないところだって知ってます』
『!!』
なにもかも見透かしてるような目で
私を見る
『違う…さみしがりやなんかじゃない』
ソンヤ
『また強がるんだから』
ギュッ…
また後ろから抱きしめられた
『…離してよ』
ソンヤ
『嫌です』
『馴れ馴れしいんだって!』
私は無理やり離れて、部屋をでていった。
ガチャッ!バタン!
ソンヤ
『…可愛いね、奈々美は』
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