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「ちょっと、どいて。 ごめんね」 慌てて身体を引くと、 ぴょん、とジャンプし、 きれいに着地した。 わたしが目を丸くしていると、 白井さんはにっこり笑って、 「こういうの慣れてるから」 と言って、……ふと、 わたしの顔に目を留めた。 街灯がスポットライトのように わたし達を照らしている。 「やっぱり、ひどいな。 …そんな腫れた顔で帰ったら、 お母さんがショックで 倒れちゃうよ」 そして、大きな手を こちらに差し出す。
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