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店長が立ち上がり、俺はそれを追った。
便所の入り口で店長に追い付いた。
血がのぼった頭を鎮めようと、無理矢理に少年院の忌まわしい日々を思い返しながら言った。
「おい。今度小林さんに手を出したら殺すぞ」
「ん?なんだよいきなり物騒だなぁ。蓮君、小林さんに惚れてるの? あの人可愛いよね」
さっきの俺と同じ真ん中の便器に向かった店長が、顔を後ろにひねりながら言った。
「悪いけど、今日は僕がお持ち帰りさせて貰うからね」
せっかくの自制心が吹き飛んだ。
店長の背中の高い位置を目掛けて飛び蹴りを見舞った。
顔面を壁に打ち付けた店長が下半身を露出したままでうずくまった。
呻き両手で顔を押さえる店長の指の隙間から、床のタイルに血が垂れた。
それだけでは止まらなかった。
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