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髪を鷲掴みにし、俺と店長の小便が混じって溜まった便器に顔面を突っ込んでやった。
苦し紛れにもがく店長が飛沫を跳ね上げる。
俺はそれを避けるように店長から離れた。
床に嘔吐した店長が息も絶え絶えに言った。
「ぼ、僕に、こん、なこと、して、タダ、じゃ、すま、さない、ぞ」
寝起きのホストと同じで、弱い奴ほどよく吠える。
よろよろと立ち上がりかけた店長の髪を再び掴み、その足を払い様、床に顔面を叩きつけた。
店長の歯が床に転がり、ようやく静かになった。
手を洗い、振り返ると便所の入り口に、青ざめた顔の真理子が立ち竦んでいた。
あの苛立ちが急速に冷めてゆくのを感じた。
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