7人が本棚に入れています
本棚に追加
佳「僕は山撫 佳。 で、こっちの彼は焔影 清って言うんだ。 簡単に説明すれば、一応は、僕の友人だよ」
清「え、ちょ、おま! 俺に名乗らせろよ! というか、一応なのかよ!? 友人じゃないのか!?」
佳「え?」
清「おい!」
?「......私の名前は八雲 紫。 妖怪よ」
案の定ゆかりんだった。 いるもんだね、妖怪も。
そしてなぜ呆れているんだろう? 何か可笑しい所でもあったのかな?(キヨから目をそらしながら)
紫「所で貴方達、ちょっと面白い所があるの。 少し〈来て〉みない?」
清「それってさ、もしかしなくても…………幻想が流れ着く世界、とか?」
とキヨが何気なくカッコつけて、しかも何故かドヤ顔でそんな事を言っていた。
対するゆかりんは驚いた様子を見せると同時に僕達に警戒したが、自分と僕達の力の差をはっきり分かっているからなのか、体制を解く。
紫「......知っているのね。
なら話は早いわね。
貴方達には幻想郷へ行ってもらうわ。 どうやら貴方達には奇遇にもそれぞれ能力を持っているみたいなの。
だからこちらの世界に居続けると、此方側の世界のバランスが大きく傾く可能性があるから、これ以上ここに居続けるわけにはいかないの。
だから、これから貴方達を幻想郷に連れて行ってもいいかしら?」
これを聞いた時、結構テンションが上がった。
これはまたとないチャンスだ。
幻想入りなんて非現実なことはあり得ないとはずっと思って居たけど、こうあっさりと行けるものだったとは。
僕自身こういうことなんて結局は男のロマンでしかないから諦めていたから、凄く嬉しい。
丁度ある程度の準備も出来ていたから、本当に見計らったかのようなタイミングでもあるけれども………それでもこうやって別の世界へ渡れるのか渡れないのか、という選択肢は、僕にとってはあって無いようなものだ。
でも、気になることはある。
最初のコメントを投稿しよう!