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「…?夢?」
窓から朝日が射し込む何時もの私の部屋。
唯一違うのは起き上がったベッドの上に一枚の真っ白い羽根が置かれていると言う事。
「夢…じゃない、」
羽根を手に取り、彼女が言った言葉を反芻する。
「13の翼が覚醒する時救世主への戦いは始まる…か。」
手に持った羽根を指先で回しながらぼんやりしていると不意に時計が目に入った。
「っ!遅刻っ!」
慌ててパジャマを脱ぎ制服に袖を通すと鞄を持って部屋を飛び出す。
扉がバタンと大きな音を立てるがそれを注意する人物はこの家には居ない。
両親は私が小さい頃、事故にあって亡くなったらしい。
らしいって言うのは私が余りにも幼くて後にお婆ちゃんから聞いた話だから。
「行ってきます。」
写真立てに入れた両親の写真に挨拶をして、家を出る。
空を見上げると清々しいくらいの青空が広がっていた。
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