†一節

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恭しく頭を下げるとリースと名乗る少年は掌に焔を産み出した。 「そしてサヨナラ。」 口元を歪めて焔の形状を剣へと変えると斬りかかって来る。 その熱量と迫り来る刃にギュッと目を閉じると死を覚悟して唇を噛んだ。 「っと、悪戯はよくねぇな…ガキんちょ。」 「誰だっ!?」 何時まで経っても訪れる事の無い死とリース以外の男の人の声に恐る恐る目を開くと、青い羽根が左手の甲に刻まれた金髪の青年がいた。 「俺は13の翼、青のウォリア。 俺は俺の神に従い、お前を滅する。」 スッと手を振ると其処には、1対の剣が握られていた。 「青かぁ…キミと白を倒して降せば後々楽そうだもんねぇ? 容赦しないよ?」 リースがそういうと炎の玉を十数個作り出しウォリアという男性に投げつける。 向かってくる玉をウォリアは手にした1対の剣を振るうだけで消し去った。
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