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†三節
ライルが出ていった後、深く溜め息を吐く。
暫くしてメイド服の女性―桃瀬彩佳が入って来た。
「ウォリア様ったら、あんなか弱い女の子によくあんなこと言えましたね?」
「彩佳か。聞いていたのか?」
「紅茶のおかわりでもと思ったら聞こえたんです!」
皮肉混じりの問いに盗み聞きなんてはしたない事しませんよ、とむくれつつもライルが倒していったカップを片付けていく。
「それより、良かったんですか?」
「何がだ。」
「ライルちゃんでしたっけ?あの子放っておいても。」
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