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決して『言ってはならぬ言葉』。それが、思わず口を突いて、出てしまいそうだった。土方の熱っぽい瞳と、酒の味の口付けに、掻き乱される。
ー胸が痛い。熱くて、苦しいー
そんな蒼の『健気』な心の内など知らぬ土方は、『熱っぽい瞳』のまま、蒼の頬を撫で、囁くように告げた。
土方
「確かに『酔ってる』かもな。だが、『酒』にじゃねえ、てめえに『酔って』んだよ、蒼。」
ーいつだって、『酔わされてる』のだー
酒を飲むと『本性』が出ると言う。蒼への『情欲』を抑え込もうとしていたはずなのに、気付けば『本音』を吐露していた。
元々、そう『酒に強い』わけではないので、『箍(タガ)』が外れてしまったのだろう。
だが。一旦『箍』が外れてしまえば、それまでだ。今更、『抑え込もう』としても、無駄なのである。
蒼
「??…………………土、方様………?」
勿論。蒼には、土方の言葉の『意味』など、わかろうはずもない。『キョトン』とした表情を浮かべ、小首を傾げている。
そんな『愛らしい』蒼の仕草に、『情欲』が、更に煽られたらしい土方。『意』を決したように、言葉を紡ぐ。
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