ー 其の参 醜い嫉妬と独占欲 ー

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 あの子供くらいの年の頃。一体『何処』で『何』をしていたのか?ふと、気になったのだ。 土方 「………そういや、戻らねえんだよな、蒼の『記憶』。やっぱり『心細い』か?」  気遣わしげに問う土方に、蒼は柔らかく微笑んで、こう答えた。 蒼 「いいえ。『不安が、ない』って……言え、ば『嘘』……に、なりま、すけど………。『心、細く』、は…あり、ません。だって、土方様……が、いらっしゃる…もの………。」  ほんのりと、頬を染めて、はにかむように微笑う蒼は『可憐そのもの』で、愛らしい。  『お稚児趣味』などのない土方でさえも『抗えぬ』ほどに、蒼は『魅力的』だ。  土方は堪らず、また蒼に口付けた。『駄目だ』とは思うのに、こうなっては、もう『止まらない』いや、『止められない』のだ。  一旦、蒼に『触れてしまう』と、『欲求』が留まること知らず、『貪欲』なまでに、求めてしまう。 ーもっと『触れたい』、もっと『味わいたい』。   もっともっと、自分を『感じて』、求めて欲しいー  そんな『浅ましい』獣染みた『欲求』が、溢れて止まらないのだ。自分自身ですら、『制御』出来ないくらいに、とことん『参ってる』。
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