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ー幼稚な『嫉妬』と『執着』。そして、それらを、 遥かに凌駕する、醜い『独占欲』ー
蒼は、『土方のモノ』ではない。『頭』では、しっかりと『わかっている』はずなのに……………。
いざ、蒼を前にすると、『歯止め』が効かなくなる。『触れてはならない』と言う『決意』さえも、途端に粉々に瓦解してしまう。
土方
(我ながら、何とも……………。『厄介なヤツ』に、『惚れた』もんだぜ………。)
心ゆくまで、蒼の唇を『堪能』した後。名残惜しげに漸く、唇を解放してやる。口付けに酔ってしまった蒼は、何処か『ぼんやり』としている。
その隙に、土方は自分の膝の上に蒼を乗せ、背後から『ぎゅっ』と抱き締めた。
土方の口付けにより、躰からすっかり力が抜けてしまっていた蒼は、耳まで真っ赤に染めながらも、大人しく『されるがまま』になっている。
土方は、そんなに『初』な蒼が、可愛くて仕方ない。『寵愛』や『溺愛』と言っても『過言』ではないほどに『ご執心』なのだ。
ー蒼への『想い』は、湧き出る泉のように溢れて、 『枯渇(コカツ)』することはないのだろうー
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