ー 其の零 十六夜月の出逢い ー

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 土方は、蒼を『猫扱い』していたので、気にしていなかったが、蒼は同衾するのは『嫌』なのかも知れない。 蒼 「っそ、んな!俺が、土方様…と、床……を、共にする、なんてっ……そん、な…大それた、こと……………」 土方 「………言ってる意味が、わからねえ。嫌じゃねえなら来い。俺ぁ、眠いんだよ。」 蒼は逡巡するが、土方がそう言う以上は、『拒否』し続けるわけにもゆかず、大人しく布団に潜り込む。  その途端、土方に抱き締められ、『びくっ』と身を震わせたが、ゆっくり躰から、力が抜けていった。 土方 「明日になったら、蒼をちゃんと『紹介』してやるからな………」 蒼 「………はい………土方様。」  そして、二人とも、安らいだ気持ちで『眠り』へと落ちていった……………。
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