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ー『魂』が震えるほどの『歓喜』ー
蒼は今、産まれて初めて感じる『それ』を、精一杯噛み締めていた。すると、土方が蒼の頬を両手で包み込む。
土方
「俺が、お前を『認めて』やる。だから、俺の傍にいろよ?」
蒼
「……………はい、勿論………ッ」
そう言う蒼に、土方は微笑し、もう一度、甘く・優しく口付けた。
ー『また』貴方に逢えて良かったー
蒼
(ッえ、『また』?『また』って何?!)
今まで、『土方に逢ったこと』はないはずだ。例え、逢っていたとしても『憶えていない』であろう。
なのに。自分はそう思った?何故『また』などと思ったのか?
ーそれは、時の彼方に埋もれた『魂の記憶』。刻み 込まれた『哀しみ』が故であったー
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