ー 其の壱 猫と屯所と浪士組 ー

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    ー『魂』が震えるほどの『歓喜』ー  蒼は今、産まれて初めて感じる『それ』を、精一杯噛み締めていた。すると、土方が蒼の頬を両手で包み込む。 土方 「俺が、お前を『認めて』やる。だから、俺の傍にいろよ?」 蒼 「……………はい、勿論………ッ」 そう言う蒼に、土方は微笑し、もう一度、甘く・優しく口付けた。     ー『また』貴方に逢えて良かったー 蒼 (ッえ、『また』?『また』って何?!)  今まで、『土方に逢ったこと』はないはずだ。例え、逢っていたとしても『憶えていない』であろう。  なのに。自分はそう思った?何故『また』などと思ったのか? ーそれは、時の彼方に埋もれた『魂の記憶』。刻み  込まれた『哀しみ』が故であったー
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