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悪びれもせず、折角の蒼と二人きりの時間を『邪魔』された土方は、八つ当たり半分に、額に青筋を浮かべ、怒号を発した。
土方
「総司!てめえなぁ………何回、言やぁ理解しやがんだよ!!」
沖田
「ああ、いたんですか、土方さん。全然、ちっとも、気付きませんでしたよー。(超棒読み)」
明からさまに、『馬耳東風』と言った感じの沖田に、『ビシッ』と眉間の皺が深くなり、遂に土方がキレた。
土方
「人の話を、聞きやがれえぇえぇーーッ!!」
土方の怒号に、蒼の躰が『びくんっ』と跳ねた。びりびりと腹の底まで響くような声だったから………。
それに気付いた土方が、ハッとして蒼に対して(だけ)、謝った。
土方
「っと、すまねえ、蒼。驚かせて悪かった。」
そう言いながら、土方は蒼の頭を撫でた。優しく甘い表情で。蒼にだけ向けられる笑みと瞳。
蒼
「………いえ………平気、です///」
土方の微笑に、赤くなって俯く蒼。何となく、『疎外感』を覚えた沖田は面白くないようだ。
沖田
「あの~いいですか?蒼君、私の話………聞いてました?」
普段、人(と言うか、土方)の話を、全く聞かぬ男の言う科白でもないだろう。
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