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六時間目
授業はわたしがもともと行っていた中学より簡単でぽーっと聞いていた。
「ここはXを代入し……」
(暇だなぁ…もう部活とかホントに嫌だなぁ……)
キーンコーンカーンコーン
「今日はここまでとする。各自部活にしっかり取り組むこと。さようなら。」
ざわざわ……
クラスは先生が教室から出ていった瞬間に各自話だしざわめきだす。
「しおり、迎えに来た。」
「げ、赤司……」
「さぁいくぞ。」
「うん……」
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「女バスのキャプテンに挨拶してくるんだ。名前は確か……北村さん。あのショートヘアの。」
「わかったよー……。あの、北村さん??」
わたしは北村さんという女性に話しかけた。
するとその人はわたしに気づいたようでくるりと振り向きにかっと笑った。
(うわぁ、美人というかかわいいというか……すごい……)
「君が赤司の紹介で入ることになった大迫ちゃんだよね??」
「はい」
「わたしキャプテンの北村甘奈!!あっちのポニーテールが副キャプの豊原。おーい、豊原ぁ!!」
豊原と言われた女性はこちらに歩いてくる。
(うわ、あの人も美人。)
「あ、この子が今朝言ってた……。わたしは副キャプ豊原美海です。よろしく。」
「よろしくお願いします」
思いついたように北村さんがわたしに質問した。
「バスケの経験は??」
「うーん……やったことありますよ。下手ですけど。」
「一回対戦してみよっ。、豊原新入部員と対戦してあげて!!」
そういうと豊原さんがこちらを見た。そして不安そうな顔をした。
コートを半面開けてしおりの入部の力試しが始まった。
「じゃあやってみろっ!!」
しおりはその時にんまり口角をあげて一瞬にして豊原を抜いた。
その光景はまわりの人たちも驚くほどだった。
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