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「しおりっちー、調子はどうっすかー??」
ドアからチラチラ覗いている黄瀬くんの姿があった。
「まぁ、ふつうだよ。てか抜けてきちゃって大丈夫なの??」
「ちょっとくらいなら大丈夫っスよ。いきなり一軍とかうらやましいっス。」
「嫌だよ。わたし中1のとき足首痛めててダメなんだよね。」
「大丈夫なんスか!?」
「テーピング巻いてるから大丈夫だと思うよ。あ、足首のこと秘密で。」
「え、なんで??」
「心配かけたくないし。」
「いい子っスねー。オレかんどーしたっス」
わたしは黄瀬くんの後ろにいる悪魔のニッコリスマイルを見て手をあわせる。
「黄瀬くん……わたしいい子じゃないよ……ごめんね……後ろ見て……」
「は??ってあああああ赤司っち!!ごめんなさいっスー!!」
黄瀬くんは赤司に引きずられそのまま第一体育館にかえっていった。
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