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「うぅっ……ぐすっ……」
「……黄瀬くん、大丈夫??」
「赤司っちにボコられたっスぅぅぅぅぅ!!うわぁぁぁぁん」
わたしは部活が終わり体育館から出たところで雑巾みたいにボロボロになっている黄瀬くんを見つけた。
話を聞いてみるとあのあとその場で粛清されたそうだ。
「かわいそうに……。赤司、なんでこんなにボコボコにしたの!?」
「部活を抜け出すなんて言語道断だ。」
「しおりっちー、きっと違うっス!!赤司っちはしおりっちが気にな、ぐはぁっ!!」
なにかをいいかけた黄瀬くんは黒い笑みを浮かべた赤司に吹っ飛ばされた。
「黄瀬……今回だけは許しておいてやる。次そんなことをいったら……」
赤司は黒い笑みを浮かべながら
「ぶっ殺す」
と言った。
黄瀬くんはものすごいスピードでうなずいてそれを確認した赤司はわたしに校門で待っていると言い残し去っていった。
「しおりっちぃ……」
「はい、よーしよーし……」
わたしは後ろから抱きついてきた黄瀬くんの頭をなでながらそのまま第一体育館に向かって歩きだした。
「なんか思ってたより赤司って暴力的だなぁ」
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