第1話

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あれから赤司は帰り再び青峰と二人っきりになった。 「お前さぁ……」 「お前じゃない、しおりだもん。」 「……しおりはなんでオレが嫌いなんだ??」 「今の青峰はわりと好きだよ??でも……色々あるんだよ……。あ、そういやマンガどこやったのかな??」 「マンガってあの本か??鞄に入れといたぜ。」 「ふーん、ありがとー」 それから会話は途切れて青峰は寝てわたしも眠たくなり眠った。 _____________________ 『しおりって最低だね……』 『かなちゃん泣かしたって本当だったんだね!!見損なったよ!!』 『わたしはそんな誰かを泣かせるなんて……!!わたしそんな誰かの心を動かすようなことできないもん……』 『偽善者……!!』 『かなちゃん……わたしたち、友だちだよね……??』 『はぁ、なにいってんの??あんたみたいな偽善者、わたしは知らないわ!!』 『お母さん!!お父さん!!わたしを一人にしないで!!』 『……っ、誰かっ……わたしを助けてよぉ……』 1年前の悲しい記憶。 友だちと思っていた人に騙され、両親を亡くし親戚の人には避けられいつもひとりぼっちだった。 あの頃泣いていた自分の姿がみえる。 ねぇ、泣かないでよ……。弱い自分見るの嫌いなんだ……。 笑っておいた方がいいよ?? あと諦めないでよ…… _____________________ 「ちゃんと……やってよ…スースー……」 「……しおり??寝言か……」 青峰はしおりの髪にふれる。そしてポンポンと優しく撫でる。 しおりは顔をしかめてその手をはねのけた。 キーンコーンカーンコーン…… 午前中の授業の終了の合図のチャイムがなる。
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