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「みねちーん。」
「ん??紫原か。なんでこんなとこに??お前この時間は昼飯買いにいってる時間じゃねーの??」
「あかちんがなんか面白い女の子がいるって言ったから見にきた~」
「残念ながら今寝てるぜ。ほらって……あれ??」
青峰が指差す方には目をこすってあくびをしているしおりの姿があった。そしてポツリ。
「起きてるもん……」
「うわぁ、わたあめみたいにふわふわしててかわいい~」
「そいつ寝起きなだけで怪物だぞ。」
「だまれ、青峰。」
しおりは立ち上がり髪の毛や服を整えると紫原に頭を下げる。
「どうも、紫原くん。わたし大迫しおりっていいます。よろしくお願いします。」
「よろしく~。てかそんな堅苦しくなくていいよ~??」
わたしはふぅとため息をつき安堵の表情を見せる。
「紫原くん、もっとこわいかと思ってたからさ。優しそうでよかった。」
すると紫原はガバッとしおりに抱きつき青峰を見た。
「峰ちん!!オレしーちんと結婚する!!」
「紫原、落ち着け!!しおりを離せ!!苦しそうだぞ!!」
紫原ははっとしごめん~、と言いながらしおりを話した。しおりは深呼吸し息を整えるとまた話し出す。
「しーちんってまた独特な呼び方するね。でも……あだ名つけてくれてありがとう!!わたし初めてつけてもらえた!!」
「なにこの子ちょーかわいい~。好き~」
「わたしもゆるい紫原さん、好きですよ~」
青峰はそんな二人を見ていた。なんかこっちが恥ずかしい……と思っていたのであった。
しおりは夢の話が気になり上手く笑えているか不安だったが今はそんなことを忘れ笑えていることに安心していた。
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