僕たちの始まり

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部屋の中に入ると、ホテルの一室を思わせるような空間が広がっていた。 2LDKでリビングにはテレビとソファ、簡単なキッチンが備え付けられていた。 アイボリーで統一されていて、落ち着く感じの室内。 ((すご・・・広っ?? 二人でこんな広さいらないだろ~!?)) とりあえず、僕たちはソファに腰を下ろして、一息ついた。 「葉月っ!」「ユズっ!」 僕たちは同時に、お互いの名前を呼んだ。 目が合って思わず笑ってしまう。 「ユズからどうぞ!」 「いいよ、葉月からっ!!」 「じゃ、せーので言おうか?」 「だなっ」 「「せーのっ」」 「「何だか、僕・俺たちすごいとこにきちゃったね・・・・」」 ぷっ!! 声がハモってまた笑い声があがる。 「同じこと考えてたんだ?」 「うん。だって、建物でけーし、おじさんイメージちがうし」 「そうだよね・・・しかもあの生徒会とかいう人、なんか怖かったよね。」 「葉月も?俺も思った。あれこそ中ボスって感じ(笑)」 僕たちはそうして暫く話していた。
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