ー 第二章 ー

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 その時々の『状況』により、巡察から内偵まで、様々な隊務をこなしているのだ。  土方が何かと気に掛け、『庇護』を与えながらも、『重用』するのも当然なのであろう。  通常。咲夜は土方の『采配』により、斎藤率いる『三番組』と行動を共にすることが多い。 咲夜と斎藤は、『似た者同士』であるが故、意外にも『ウマが合う』ようである。     ー冷静沈着で、土方に忠実に従うー  咲夜にしろ、斎藤にしろ、『土方が第一』と考えている節がある。実質、『新選組』を取り仕切り、動かしているのは土方なのであろうが……………。 咲夜 「すまない、千鶴。綱道さんのこと、もっと早くに知らせておくべきだった。本当は、直ぐにでも、探しに行きたいだろうに。 ごめんね、何もさせて上げられなくて………。」 眉を下げて、本当に申し訳なさそうに言う咲夜。千鶴は慌てて、首を振って、否定する。 千鶴 「そんな!咲夜さんの所為じゃありません。私の方こそ、咲夜さんや皆さんの『お荷物』になってしまっていて……………。」  些か、大袈裟にも思えるが、あながち『間違い』でもないだろう。 だが。咲夜だけは、そんなことを思うわけがない。
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