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「どうやら理想と現実のギャップが強過ぎてエントロピーが膨張しているようだね」
「何言ってるんだ訳がわからないよ…」
訳のわからない言葉を発したQBに拓広は声をあげる。
「君は魔法は使いこなせてないみたいだね」
QBは話を飛ばして別の事を聞いてきた。
「魔法??」
その時始めてミルカは顔をQBに向けた。
動物だからなのか、愛くるしいが無表情な佇まい、赤い瞳は威厳さえ感じられた。
「僕は君に魔法の力を与えた。君は魔法を使えるだけの能力を身につけている筈だ、明日、僕が魔法を教えてあげるよ!」
QBはそう言うと姿を消した。
「あっ!Q…!!」
ミルカは拓広の身体となったミルカの事を思い出し、あの娘(こ)はどうしてるのかと問いただそうとしたが既にQBはいなかった。
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