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ーーーー翌日ーーーー
ミルカは朝食を終え、朝の支度を済まし学校へ向かう。
その何気の無い間でもミルカ(中身は拓広)にとっては苦痛だった。
両親(常に母親)に監視され食べ方にさえ厳しく指摘され、姿勢を正すよう強制され、身だしなみにもチェックが厳しい。
父親はそんな母親を宥めるが母親は一切の妥協も許さなかった。
「ミルカもまだ小学生なんだし、あまり感情的に怒鳴る事無いじゃないか?」
「いいえ!貴方はこの子を甘やかし過ぎです!この子は世界のトップに立てるアイドルにしないといけません!!」
果てしない野望でヒステリックに声を上げる母親。
(このBBA(ババア)は僕に何の恨みがあるんだろうか?)
拓広は常に厳格な母親の監視の元、そのように考えた。
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