魔法少女のなくした未来を

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ミルカは学校やアイドル活動が休みのとある日、父親とデパートで買い物をすることになった。 そんな予定ははじめは無かったのだが、そのきっかけは母親のいない時のミルカのありのままを目の当たりにし、父親がミルカを気にかけていたと言うのがある。 その日は母親は仕事に出かけていていない。 今いるのはミルカと父親だけだ。 二人は居間で過ごしていたわけだが…。 ミルカはいつも厳しい母親がいないのを良いことに薄着でうつ伏せになりながらポテトチップスが絨毯(じゅうたん)にポロポロと落ちても気にすること無くテレビアニメに見入っている。 (ミルカのこんな姿…間違ってもお母さんには見せたくないな…) 父親は普段見せないありのままのミルカを見るのは気にしないが問題は母親である。 母親はミルカを一流のアイドルに育てようと必死なのでそんなだらしのないミルカを見るとゲキを飛ばすのは目に見えている。 床にポロポロとポテトチップスが落ちる上徐々に部屋が汚れていくのも父親は懸念していた。
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