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(うーむ、ここは注意すべきだろうか?)
ふしだらな様子のミルカに複雑な眼差しを向ける父親。
アニメがちょうど終わりを迎えるころ、父親はとある作戦を思いついた。
(このままではミルカは駄目だ…今日はどこかに連れて行ってやろう!)
そして父親はミルカに話しかけた。
「ね、ねえミルカ…ちゃん?」
いつもはミルカと話さない父親から出る言葉はぎこちない。
激しく緊張し動悸が思わず押し寄せつつ父親は必死に我が娘に話しかける。
「ひっ、なんだよビックリするなあ!」
漢くさい顔を向けられぎこちない様子で話しかけられる時の大体の女子の反応をミルカは見せる。
『グサリッ!』
予想はしていたがそんな娘の反応に父親の心は深く傷ついた。
ず~んと座り込み暗いオーラを体から発しながら落ち込む父親に対しミルカは慌てて話しかける。
「そ…そんな傷つくことないじゃん、何か話そうとしてたんだろ?言ってみなよ!」
父親に気を使い明るく語りかけるミルカ。
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