魔法少女のなくした未来を

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「デパートで買い物…?」 ミルカはややめんどくさそうな様子で父親と話す。 「そうだ、ここんとこお母さんや講師の厳しいレッスンで中々羽を伸ばせなかったんだろう?だからたまには二人で一緒に外で羽を伸ばしに行かないかと思ってな!」 父親は手振り素振りしながらミルカに語りかける。 「別にいいよ、家で羽伸ばすから」 ミルカはあくびをしてソファの上に向かおうとする。 「欲しいものいっぱい買ってやるぞ!何が良い?漫画もブルーレイでも何でも言ってみろ!?」 父親はなおも必死にお出かけを催促する。 「ほっといてくれよ!うざったいなぁ!!」 そう言って父親の手を払うミルカ。 [ズ~~~…ン…] 更に重苦しい空気に部屋中が圧倒される。 「わ、わかったよ!一緒に行くからそんな落ち込まないでよ!」 不本意ながら父親に賛成の意を表すミルカ。 (このミルカちゃんって子もお父さんとこう言うやりとりしてたのかな…?) 拓広の意思を持つミルカはミルカに対し同情を寄せた。
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