魔法少女のなくした未来を

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『ミルカ、聞こえるかい?』 「ふぇ?何か言った?お父さん??」 自分より一回り背の大きい父親を見上げ聞くミルカ。 「え?呼んで無いよ??」 父親は返事する。 『僕だよ!こないだ君と契約を交わした…!』 「QB!?」 思わず声を上げるミルカに父親を始め客達は何事かとミルカをじっと見つめる。 「あ…いや何でもない…」 顔を赤らめて本を見ながらQBとテレパシーを取っていた。 『どうしたんだよ?今頃になって…』 『仕事だ!この近くでナイトメアが人を襲っている!退治しないと大変な事になるよ!』 ナイトメアの事は以前ミルカもQBから聞いていた。 魔法少女にしか見えない「災厄を撒き散らす存在」なので放っておくことも出来ない。 「お父さん!僕、あ、いや私トイレに行って来るね!」 慌ててそう言うとミルカはその場でダッシュして行った。 「み、ミルカどうしたんだ!?」 振り向くときにはミルカの姿は既に見えなくなっていた。
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