魔法少女が溢れだした不安

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(何でだよ…何でこんな事に…) 少女の悲痛な心の叫び。 少女は白い衣に手足を木の柱に括りつけられている。 見降ろす先は多くの老若男女の鬼のような表情と少女を罵倒する姿。 次々と石が少女めがけて投げつけられ、当たる度に少女の体と心は傷ついていく。 少女を罵倒する大衆の中には少女のよく知る人物もいた。 彼らは以前までライバル同士でいがみ合う仲がいて、仲が良く信頼の結ばれた関係であるものもいて、そして家族もいた。 少女は信頼で結ばれていたはずの少年と少女も、少女の家族もその中に交じり少女を傷つけていく。 『しまるちゃん…東馬君…!』 少女はそんな二人の仲睦まじかった思い出を描いていく。 姫乃しまる、姫乃東馬、彼らは双子の姉弟だがしまるの方はロングヘアで色白で整った顔立ちで目の澄んだ少女で東馬はツンツンした頭に色黒に焼けた肌で顔立ちは整ってはいるが野性的な目をした少年。 彼らは双子だがパッと見双子であることは分からないくらい似ていなかった。
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