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ガサゴソと言う音と共に荒っぽい息の音が聞こえてくる。
ミルカがそこで見た物は実におぞましい光景だった。
何と中年の男が沢山の女性の下着の前で戯れていたのだ。
男は、ミルカの存在に気づき益々欲望にかられ、その目はいかにもミルカに飛びかからんとしているようだった。
ミルカの魔法少女姿はほぼ布地が少なく、素肌が出ている箇所が多く大体の男は魅惑されるだろう。
増して目の前の男は『ナイトメア』に取り憑かれている男だ。
たった一人のミルカに身の危険が迫るのは必須。
「ひっ!?」
ミルカは薄暗い空間で、下着に囲まれた醜悪な熊のような男を前に思わず後ずさりした。
(ま…負けるなミルカ…QBの教えてもらった通りに戦うんだ…すぐに仕事は終わる!)
ミルカは、恐怖心を押し殺すように、心の中で自分に言い聞かせた。
飢える熊のような目つきでミルカを睨む男。
大きな口からはよだれが滴り落ちる。
気味が悪く後あと夢にも出てきそうだ。
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