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その影はどうやら少年のようである。
逆立った髪に今風の格好をしたちょっとチャラい感じの少年のようだった。
年齢はミルカと同じくらいか。
「あんたら何をやってるんだ?」
少年は二つの影に話しかけてきた。
「や、やばい!」
声に気づいた男は慌ててズボンを履いてその場から立ち去った。
そこにいるのはナイトメアに取り憑かれているミルカと言う少女だけになった。
「僕を助けて…!お願い…!」
ミルカは息を荒げながら少年に助けを乞う。
「大丈夫だ、あの野郎はさっき逃げた!」
少年は汗まみれの少女の肩に手をやる。
「そ、そうじゃなくて…僕を満足させてよ…!」
ミルカはそう言って少年の下着を脱がせようとする。
「あ、あんた何をしようと…お、おいやめろ…!?」
少年は頬を赤らめて欲望を抑えきれない少女から下着を庇う。
そうは言いつつも少年も自分の中のナイトメアに取り憑かれつつあった。
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