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その時、天井に小さな赤い光がキラリと光った。
何かの瞳のようだった。
その光を持つ者はそこから飛び降りながら、鋭い爪をその場から出す。
そしてその生き物はミルカのしっとりと汗で濡れた背中目掛けてそれを勢いよく振り下ろし、それはミルカの背中に赤い縦線を作った。
その時丁度、背中から激痛が走るのをミルカは感じた。
「痛いっ!?」
その時、ミルカから黒い物体が抜け出たかと思うとそれはあのグロテスクな魔物の姿を現した。
「痛たたたっ…QB!?」
ミルカは背中の痛みに耐えながら赤い瞳をした白い猫を見る。
「全く何やってんのさミルカ!」
白猫、QBはやや怒るようにミルカを叱咤する。
「しょうがないだろ、初めてなんだから…」
反論するミルカだがそんな暇も無くナイトメア、ゲロトルートが襲いかかる。
ゲロトルートに顔を向けることなくQBに反論している途中を見てでのいきなりの不意打ちだった。
「危ない!!」
その場にいた少年はミルカに襲いかかったゲロトルートからミルカを庇う。
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