魔法少女の手折られた花の勇気

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案の上、バイイインと剣は弾かれ、その剣は床に突き刺さってしまった。 「くそっ僕は何をやっても駄目なんだ…」 自分の無力さを強く感じる時の、どうにもならない悔しさ。 それは戦う意志を大きく消失させるものだ。 ミルカは痛む手を握り、悔し涙を流すも全てを諦め、ゲロトルートに身を預けようとしていた。 ゲロトルートの大きな口は今、ミルカを丸呑みにしようとしていた。 「くそっ、これだから女ってやつは!!」 少年はミルカの代わりにゲロトルートと戦おうとしていた。 ミルカの前に出てゲロトルートに飛びかかる少年。 しかし少年は体に衝撃を覚え、向かっているはずのゲロトルートが離れて行くことに気づいた。 少年の体はゲロトルートに弾かれ、壁まで突き飛ばされてしまったのだ。 「ぐえっ!」 壁に勢いよくぶつかり、思わず咳き込む少年、しかし少年の目はゲロトルートに向いていた。 「目の前に美少女が食われようとしているのを見過ごすわけに行かねえ!」 そこでゲロトルートはターゲットをミルカから少年に切り替えた。 『グフフッ!中々元気のいい若者だ!そんなに死にたければ死をくれてやる!』 ゲロトルートは口を大きく開けて少年の体を丸呑みにしようとした。
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