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その時だった。
少年よりも、また一回り大きな体がゲロトルートの前に現れたかと思うと、ゲロトルートは、頭部に衝撃を覚え、何事かを理解する前に、ゲロトルートの体は壁に勢いよくぶつかった。
壁には衝撃でボコリと穴が空く。
頭部やぶつかった体の一部に走る痛みに耐えざるを得ないゲロトルート。
『クソウ…何事だ…!?』
ゲロトルートは今ようやく自分の体が何者かによって殴り飛ばされた事に気づく。
それは少年のものではない。
それよりも一回り大きな男性のものだった。
少年の横には長身の男性が立っていた。
その男性にミルカは見覚えがあった。
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