魔法少女の想いだけが頼る全て

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ーーーーー 騒がしい教室、ミルカは転校生が来ると言う話を生徒達から聞いていた。 「今日転校生が来るんだって?」 「へーどんな子?」 甲高い子供の声は鬱陶しく感じていた拓広だったが最近は慣れていた。 ただ転校生が来ると聞いて騒ぐ子供達と違いミルカはいたって無関心だった。 (転校生か…別にどうでもいいけど…) その時、教室のドアがガラリと開き、そこから若い大人の男性が入ってきた。 ミルカのいるクラスの担任である。 その男性教師は黒板の前に立ち、教壇に手を置いて子供達に声をかけた。 「みんな、席につけ!」 男性教師の声で、児童は教師に言われるままに自分の席に座る。 「今日は新しく君達の友達が入ってくる、みんな仲良くするよーに!」 「「はーいっ!」」 教師の声に児童は元気よく返事をする。 ミルカも子供達に混ざって返事をしておいた。 元々拓広より年下だと思ってまともに授業は聞かなかったミルカだったが…。
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