クズ野郎と魔法少女異説

魔法少女の想いだけが頼る全て

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適当に授業を聞き流している時に、ミルカの頭にポンッと紙くずが当たった。

その紙くずは、ミルカの教科書の前にポトッと落ちて、早く紙を開けと言わんばかりに佇んでいた。

「なんだ？これは…」

ミルカはその丸め込まれた紙くずを広げる。

しわしわの紙くずにはこう書かれていた。

『放課後、学校の裏庭に来いーーー姫乃東馬ーー』

下手な字で、いかにも殴り書きのような感じで目を凝らしてやっと読める程度だが…。

一体なんなんだろうか？

ミルカはそのことを気にしつつも放課後になるまでそれを待った。