16人が本棚に入れています
本棚に追加
/145ページ
(待てよ…!)
ミルカはふとこの危機を乗り切る策を思いついた。
(こいつはただ脅しをかけているだけで証拠も何も用意してないじゃないか!こんなガキに機転の効いた小細工が出来るはずもないのに…何をビビってたんだ僕は!)
ミルカは相手がまだ子供の東馬が手の込んだ事が出来るはずが無いと踏んで強気に出ようとした。
「良いよ、僕の事をバラしても…だけど証拠が無いと君が何か言ったところでみんな耳を貸すと思えないけど?」
ミルカは東馬を押し返そうと強気な態度で挑み出た。
しかし東馬はそこで引き下がる素振りも見せない。
それどころかそれを待っていたと言わんばかりにニヤリと不敵な笑みを浮かべていた。
最初のコメントを投稿しよう!